PREVENTION

歯が痛くなる前に予防を

歯や歯ぐきのトラブルが起こってから歯科医院に行く人は少なくありません。しかし、悪くなる前に歯科医院へ通って、トラブルを起こさないという「予防」の考え方が大切です。虫歯や歯周病にかかれば痛みや口臭など不快な状態になり、歯が失われてしまうケースもあります。それを防ぐためにも、当クリニックではメインテナンス重視の治療を提供し歯とお口の健康をサポートしております。

当クリニックで行うプロフェッショナルケア

精度の高い歯のクリーニング「PMTC」

PMTC

PMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、直訳すると「歯科医師や歯科衛生士などの有資格者が、専用の機器を使って歯をクリーニングすること」となります。元々、スウェーデンの歯科医師が提唱した予防治療の施術で、歯磨きなどでは取れない歯石、歯の着色汚れ、歯垢などを除去し、歯周病の予防や症状改善を行います。当クリニックでは綿密な検査の元、予防の計画を立てて治療を行って行きます。

PMTCの流れ

  1. STEP 01

    口腔内チェック

    普段の歯磨きでブラッシングができていない箇所を確認し、口腔内の状態をチェックします。

  2. STEP 02

    歯石除去

    超音波を使って溜まっている歯石を砕き、丁寧に除去します。

  3. STEP 03

    歯の着色落とし

    ブラシやペーストを使って、歯の着色を落とします。タバコなどの頑固な着色には別途パウダーなどを使って着色を落とします。

  4. STEP 04

    歯の清掃

    プロの技術と専用の器具を使って、歯面や歯と歯ぐきの境目、歯間をていねいに清掃します。

  5. STEP 05

    お口の洗浄

    お口の専用の薬液を使ってていねいに洗浄し、天然歯だけでなく、ブリッジやインプラントなどの人工歯もキレイにします。

  6. STEP 06

    フッ素塗布

    必要な場合は虫歯の予防のために、歯を強くするフッ素を塗ります。

PMTCの注意事項

  • 知覚過敏や歯周病がある場合はしみることがあります。しみるようならその部分は回避して施術します。
  • 歯面の着色は取りますが、ホワイトニングのように本来の色以上に白くする施術ではありません。
  • 歯周病で炎症がある場合は、多少の痛みや出血を伴うこともありますが、極力痛みは回避します。

PMTCの料金表

  • メインテナンス
    16,500
  • エアフロー
    11,000

※ 表示価格はすべて税込み価格です。

歯周病治療後も良好な状態を維持する「SPT」

歯周病が安定した時期に行う治療です。1~2ヶ月おきに歯周組織をチェックし、歯周ポケットの洗浄やスケーリングをすることで歯周病の悪化を防止します。また、歯周病の毒素が全身に悪影響を及ぼすことも防止できるので、全身の健康に役立ちます。保険が適用できるメリットもあります。

患者さん一人ひとりに合った「予防プログラム」を

予防プログラム

当クリニックでは、3DS(マウスピースを使った除菌療法)をはじめ、キシリトール、フッ素洗口、ロイテリ菌など、効果的な予防方法を積極的に取り入れています。また、食事指導などを含めた、一人ひとりの生活スタイルに合わせた予防プログラムを作り、お口の健康をサポートいたします。

予防方法の種類

  • 3DS(マウスピースを使った除菌療法)

    マウスピースに薬剤を入れて歯に装着することで、虫歯菌や歯周病菌の除菌を行う予防方法です。歯や歯ぐきのトラブルを減らすのはもちろんですが、全身の疾患予防にも有効です。

  • キシリトール

    キシリトールは歯の再石灰化を促進して、虫歯ができる過程にブレーキをかけてくれます。また、唾液の分泌を促進するのもお口の中の細菌抑制に役立ちますし、虫歯菌の活動低減も期待できます。

  • フッ素洗口

    低濃度のフッ素でうがいをする予防方法で、ご家庭で簡単にできるメリットがあります。フッ素には歯質の強化と再石灰化の促進、虫歯菌の活動抑制という3つの効果があるので、虫歯予防に有効です。

  • ロイテリ菌

    ロイテリ菌は乳酸菌の一種で、虫歯菌や歯周病菌を減らす働きをしてくれます。また、腸内フローラを整えてくれるので、全身の健康に役立ちます。年齢性別を問わず利用できますし、妊婦さんも活用可能です。

注意事項

  • 3DS除菌は、生活習慣も見直さないと効果が持続しにくい傾向があります。
  • 3DSはあらゆる菌に効果を発揮するものではありません。
  • 薬物アレルギーがある場合には、3DSは適応できないことがあります。
  • ロイテリ菌は即効性が薄く、数日から数週間かけて定着するものです。

ご自宅で行う「セルフケア」

セルフケア

毎日のセルフケアはお口の健康維持の基本です。ぜひ当クリニックで指導を受けて、適切なセルフケアを身につけてください。ブラッシングだけでなく、歯間ブラシやフロスの使い方も説明しますし、道具の選び方もアドバイスしています。

正しい歯磨きの仕方

  • Point01

    ヘッドが
    小さなブラシを選ぶ

    口腔内でしっかり動かし隅々まで磨けるよう、ヘッドが小さめの歯ブラシを選びましょう。

  • Point02

    歯ブラシは
    鉛筆を持つように握る

    細かい部分までしっかり磨けるよう、歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握ります。

  • Point03

    力を入れすぎない

    ブラッシングの際に力を入れすぎると、かえって汚れが取れにくいうえに歯や歯肉が傷つきます。

  • Point04

    磨くときは小刻みに動かす

    歯ブラシを小さく小刻みに動かすことで細かな汚れまで除去します。

  • Point05

    3分以上磨き続ける

    短時間で汚れを取りきることは難しいため、ブラッシングには3分以上時間をかけましょう。

  • Point06

    歯ブラシ以外の道具も使う

    デンタルフロスや歯間ブラシなどを活用し、歯ブラシだけでは取れない汚れも綺麗に除去しましょう。

食生活を見直すことも予防につながります

キャラメルやキャンディーなど、糖分がお口の中に長くとどまる食べ物は虫歯を悪化させやすい特徴があります。お菓子や飲み物を取る時は、できるだけノンシュガーを選ぶなどして、食生活に配慮しましょう。

一人ひとりに合わせた3~6ヶ月ごとの「定期管理」

定期的なメインテナンス

ご自身で行うケアだけでは虫歯や歯周病予防は十分にはできません。歯科医院での定期的なメインテナンスをおすすめします。一度お越しいただければお口の状況を見て、ご来院のペースを提案します。歯科医院のプロケアならセルフケアで落とせない汚れを除去し、歯面が汚れにくい状態を作ることも可能です。当クリニックでは一人ひとりに合わせた診断を行いますので、気軽にご相談ください。

定期管理と定期検診検診の違い

定期管理

虫歯や歯周病のリスクを下げるには、定期的に管理を行うことが重要です。虫歯や歯周病のチェックのほか、セルフケアがしっかりできているかも確認し、不十分な個所の磨き方の指導を行います。また、お口のクリーニングで歯垢を取り除き、状態によってフッ素の塗布なども提供します。

定期検診

虫歯がある場合に早期に発見して治療につなげることが一番の目的です。レントゲン装置や口腔内カメラで撮影を行い、虫歯の有無をチェックして状態を患者さんに細かく説明します。問題が無ければ予防のアドバイスをしますし、虫歯や歯周病が見つかれば、早期に治療を始める提案を行います。

唾液検査によるリスク管理

唾液検査

唾液を検査すると、お口の中の環境が数値的に確認できるので、虫歯にかかりやすい状態かどうかを客観的に判断することが可能です。リスクを細かく知っていれば予防が的確にできるようになりますから、当クリニックとしても、それぞれの患者さんに合う効率的な提案をしやすくなります。

  1. STEP 01

    唾液量の測定

    唾液の量を測定します。唾液には歯の再石灰化を助けて虫歯を予防する作用があるので、唾液の量が少ないと虫歯リスクが上昇します。

  2. STEP 02

    唾液の力の確認

    唾液の成分によって、歯を再石灰化できるスピードがどの程度あるかを判別できます。スピードが速ければ虫歯を予防する力が高いと判断することができます。

  3. STEP 03

    ミュータンス菌の数の確認

    唾液の中のミュータンス菌(虫歯菌)の数を測定します。ミュータンス菌が多いほどお口の中が酸性化しやすく、虫歯リスクが上がります。

  4. STEP 04

    乳酸菌の数の確認

    乳酸菌は健康に役立つ作用がありますが、お口の中で酸を出して歯を溶かす作用もあります。そのため、唾液検査では乳酸菌の数も確認します。

  5. STEP 05

    食事頻度の確認

    食後は歯が脱灰して虫歯ができやすい状態になりますが、時間をかけて再石灰化して虫歯を防ぐサイクルがあります。しかし食事頻度が多いと再石灰化が間に合いません。

  6. STEP 06

    プラーク(歯垢)の量を調べる

    プラークは食べ物のカスではなく細菌の塊なので、多いほどお口の中の酸性化が進んで虫歯にかかるリスクが上がります。

唾液検査の料金表

  • 唾液検査
    5,500

よくある質問

Q
歯石はどれくらいの期間で取ればよいですか?

個人差はありますが、3~4ヶ月を目安にご来院いただくことをおすすめします。一人ひとりに合わせた定期検診をご案内しております。

Q
歯石は主にどこにできますか?

歯と歯ぐきの境目に多くできます。特に舌の歯の内側と、上の奥歯の外側など、できやすい場所も知っておくと予防しやすいです。

Q
歯石取りの治療はなぜ複数回通う必要がありますか?

歯石除去は歯周病治療の一環なので、清掃として1回で完結するのではなく、状態を確認しながら行うことが多いです。また、歯石が多量についていたり、硬くこびりついてしまっている場合はどうしても回数がかかってしまうことがあります。

Q
歯ブラシを選ぶ時のポイントは何ですか?

毛先の硬さ、毛先のタイプ、ヘッドのサイズの3つのポイントで選ぶことをおすすめしています。

Q
歯ブラシを交換するタイミングの目安はありますか?

1ヶ月を目安に交換してください。