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いびき、睡眠時無呼吸症候群で健康や仕事のパフォーマンスに影響が!
いびき、睡眠時無呼吸症候群で健康や仕事のパフォーマンスに影響が!!!
最近、医科である
耳鼻咽喉科、内科、循環器内科などの先生より
睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療の依頼が増えてきています。
ありがたいことに、少し遠いクリニックからも
上野毛の川田デンタルクリニックへの紹介をいただいています
紹介される方の多くは
ご家族や旅行に行った際に知人の方より
いびきの指摘があり、医科で検査をすることが多いようです。
そのほかには、自分でいびきを自覚して、自分のいびきの音や
息苦しさの経験から歯科で相談もしくは医科への相談に行くことも。
ではまずはいびきと睡眠時無呼吸症候群についてまとめていきます。
【いびきについて】
「たかがいびき」と軽く考えられがちですが、医学的に見ると、いびきは「呼吸の通り道(気道)が狭くなっている」という体からの警告サインです。
放置することで生じる弊害は、単なる睡眠不足にとどまらず、生命に関わる疾患や社会的なパフォーマンス低下にまで及びます。
1. いびきが体に及ぼす直接的な弊害
いびきをかいている間、体の中では以下のような「負の連鎖」が起きています。
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睡眠の質の低下(中途覚醒): いびきの音が大きい、あるいは呼吸が苦しくなると、脳が一時的に覚醒する「マイクロ・アローザル(微小覚醒)」が繰り返されます。これにより深い睡眠(徐波睡眠)が得られず、脳が十分に休息できません。
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慢性的な酸素不足: 狭い気道で無理に呼吸をしようとするため、血中の酸素濃度が低下します。これは、「一晩中、首を絞められながら全力疾走している」のと変わらないほどの負担を心臓や脳にかけています。
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日中のパフォーマンス低下: 記憶力、集中力、判断力の低下。特に経営者やリーダー層にとっては、重大な決断ミスのリスクにつながります。
2. いびきが招く深刻な病気のリスク
いびきを放置して「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」へ進行、あるいは重症化した場合、以下のようなリスクが跳ね上がります。
| 疾患カテゴリー | 具体的な病気 | リスクの理由 |
| 循環器系 | 高血圧、不整脈、心不全、心筋梗塞 | 低酸素状態に対応するため、交感神経が過剰に働き、血圧が急上昇するため。 |
| 脳神経系 | 脳卒中、脳梗塞、認知症 | 血管へのダメージと、脳内の老廃物(アミロイドβなど)の排出不全。 |
| 代謝系 | 糖尿病、脂質異常症 | インスリン抵抗性が悪化し、血糖値のコントロールが困難になる。 |
| 精神系 | うつ病、パニック障害 | 睡眠分断による自律神経の乱れと、脳の感情制御機能の低下。 |
3. いびきの「種類」と危険度の見分け方
すべてのいびきが即座に危険なわけではありませんが、以下の違いを知っておくことが重要です。
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散発的ないびき: 飲酒、疲労、鼻詰まりなどが原因。原因がなくなれば消失するため、比較的安心です。
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習慣性いびき(単純性いびき症): 毎晩かくが、呼吸停止はない。しかし、将来的にSASへ移行する予備軍であり、血管への負担はゼロではありません。
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上気道抵抗症候群(UARS): 無呼吸まではいかないものの、呼吸の努力が大きすぎて脳が覚醒してしまう状態。数値に現れにくいため、歯科的なアプローチ(顎位の調整など)が有効な場合が多いです。
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睡眠時無呼吸症候群(SAS): いびきが止まった後、大きな「ガッ!」という音と共に呼吸が再開する。最も危険な状態です。
【続いて睡眠時無呼吸について】
睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)は、寝ている間に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。単なる「いびき」と軽く見られがちですが、放置すると全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
歯科医院は、この病気の発見と治療(マウスピース治療)の両面で非常に重要な役割を担っています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
主に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)」が一般的です。睡眠中に空気の通り道である「上気道」が物理的に狭くなったり、塞がったりすることで起こります。
主な症状とリスク
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症状: 激しいいびき、日中の強い眠気、起床時の頭痛、夜間の頻尿。
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リスク: 慢性的な酸素不足により、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患のリスクが大幅に高まります。また、日中の眠気による交通事故などの社会的なリスクも無視できません。
歯科・口腔外科の役割
「医科(内科や耳鼻咽喉科など)」が診断を行い、重症度に応じて「歯科」と連携して治療を進めるのが一般的な流れです。
1. 口腔内装置(OA:マウスピース)による治療
歯科のメインとなる役割です。下顎前方位保持装置(保険の装置やソムノデントなど)を作製します。
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仕組み: 下顎を数ミリ前方に固定して寝ることで、舌の沈下を防ぎ、喉の奥の気道を広げます。
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メリット: コンパクトで持ち運びが楽、装着の違和感が比較的少ない。
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適応: 主に軽症〜中等症の患者さんに推奨されます。重症の場合でも、後述するCPAPが使えない場合の代替案として検討されます。
2. スクリーニング(早期発見)
歯科医師は、定期検診などで患者さんの口の中を観察する際、SASの兆候を見つけることができます。
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舌が大きい(巨舌)、軟口蓋が長い、顎が小さい(小顎症)といった解剖学的特徴。
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歯ぎしりの痕: SAS患者は無意識に呼吸を確保しようとして、歯ぎしりを併発していることが多いです。
3. お口のトレーニング(MFT)
最近では、舌の筋肉を鍛えて気道を塞がないようにする「口腔筋機能療法(MFT)」を実施して、口腔筋を鍛えて改善することも一つの方法になります。
代表的な治療法の比較
| 治療法 | 内容 | メリット | デメリット |
| CPAP(シーパップ) | 鼻マスクから空気を送り込む | 重症でも高い効果がある | 装置が大きく、毎晩の装着が大変 |
| 口腔内装置(OA) | 専用マウスピースを装着 | 手軽で安価(保険外の装置もあり)、出張等に便利 | 歯が少ないと使えない場合がある |
| 外科手術 | 扁桃肥大などの原因を除去 | 根本的な解決になる可能性がある | 体への負担(侵襲)がある |
注意点: 歯科でSAS用のマウスピースを保険適用で作製するには、医科(内科や睡眠外来など)からの「紹介状(検査結果)」が必須です。
もし、ご自身やご家族の「いびき」や「日中の眠気」が気になるようでしたら、まずは提携している睡眠専門医の紹介や、簡易検査キットの活用について歯科医院で相談してみるのも一つの手です。
【重症度について】
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度は、主にAHI(無呼吸低呼吸指数)という数値で分類されます。これは「1時間あたりに10秒以上の無呼吸、または低呼吸(呼吸が浅くなる状態)が何回起こるか」を示す指標です。
以下に、数値による分類とそれぞれの状態をまとめました。
1. AHI(無呼吸低呼吸指数)による分類
睡眠時無呼吸症候群の診断では、このAHIが5以上の場合にSASと診断されます。
| 重症度 | AHI(1時間あたりの回数) | 状態の目安 |
| 正常 | 5未満 | 特になし(いびきのみの場合は「単純性いびき症」) |
| 軽症 | 5以上 〜 15未満 | 1時間に5〜14回、呼吸が止まる。日中の眠気を感じることがある。 |
| 中等症 | 15以上 〜 30未満 | 1時間に15〜29回。日中の強い眠気や、集中力の低下が顕著になる。 |
| 重症 | 30以上 | 1時間に30回以上。夜間に頻繁に目が覚める、居眠り運転のリスクが非常に高い。 |
2. 治療の選択を分ける「重要な数値」
臨床現場(特に保険適用)において、治療方針を左右する重要な境界線があります。
CPAP(シーパップ)治療の保険適用基準
重症度が中等症以上になると、空気を送り込む装置「CPAP」の検討が始まりますが、保険適用の基準は検査方法によって異なります。
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PSG検査(一泊入院の精密検査)の場合: AHI 20以上
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簡易検査(自宅で行う検査)の場合: AHI 40以上
※これらを満たさない場合は、歯科で作製するマウスピース(OA)が第一選択となることが多いです。(数値は新しく変更する可能性あり)
酸素飽和度(SpO2)の低下
AHIと併せて重視されるのが、血中の酸素濃度(SpO2)です。
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通常は96〜99%程度ですが、無呼吸が続くとこれが90%以下に低下することがあります。
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最低酸素飽和度が低いほど、心臓や血管への負担が大きく、合併症のリスクが高まります。
まとめ
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15回(中等症)を超えると、全身疾患(高血圧・糖尿病など)のリスクが明確に上昇し始めます。
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30回(重症)を超えると、突然死や脳血管疾患のリスクが非常に高くなるため、早急な治療が推奨されます。
歯科でのマウスピース(OA)治療は、主にAHI 5〜30(軽症〜中等症)の範囲で最も高い効果を発揮するとされています。
豆知識: AHIが「30」ということは、1晩(7時間)で210回以上も呼吸が止まっている計算になります。
【歯科での装置について】
歯科医院で作製するマウスピース(OA:口腔内装置)の治療効果は、一般的に「AHI(無呼吸低呼吸指数)を約50%以上減少させる」ことが一つの目安とされています。
ただし、すべての患者さんに同じ効果が出るわけではなく、もともとの重症度や体の特徴によって「反応の良さ」が異なります。
1. 期待できる数値の変化
研究報告や臨床データに基づくと、以下のような改善が見込まれます。
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平均的な改善率: AHIが初期値の50%以下に減少するケースがある。
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軽症・中等症の場合: 約70〜80%の患者さんで良好な改善(AHIの低下)が認められます。
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重症の場合: 効果に個人差が出やすく、AHIが半分に減ってもまだ数値が高いまま(例:60→30)というケースもあり、CPAPとの併用や検討が必要になることがあります。
2. 効果が出やすい人の特徴(レスポンダー)
マウスピース治療が特に効きやすいのは、以下のような条件の方です。
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重症度が「軽症〜中等症」(AHIが30未満)。
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肥満度が低い(BMIが25未満)。
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仰向け寝で悪化するタイプ(重力で舌が落ち込むのが原因の人)。
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下顎を前に出しやすい(顎関節の柔軟性がある)。
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鼻の通りが良い(鼻呼吸がスムーズにできる)。
3. 数値以外の重要な「改善」
AHIという数値の減少だけでなく、患者さんのQOL(生活の質)において以下のような実感が得られるのもマウスピース治療の特徴です。
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いびきの消失・軽減: 本人よりも家族が効果を実感することが多いです。
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日中の眠気の解消: 脳がしっかり休めるようになり、仕事や運転の集中力が戻ります。
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熟睡感: 「朝起きた時の頭の重さがなくなった」という声が多く聞かれます。
4. 効果が不十分な場合の対応
もしマウスピースを作ってもAHIが十分に下がらない(ノンレスポンダー)場合は、以下のような調整を行います。
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下顎の突き出し量の再調整: マウスピースを少しずつ前に進めて、気道をより広げます(タイトレーション)。
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CPAPとのコンビネーション: 重症の方で、CPAPの圧力を下げて使いやすくするためにマウスピースを併用することがあります。
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減量や鼻疾患の治療: 体重管理や耳鼻科での鼻づまり治療を並行することで、マウスピースの効果が高まります。
まとめ
マウスピース治療は、「手軽でありながら、軽症・中等症であれば半分以上の数値を改善できる非常に有効な手段」の一つです。
大切なステップ: > マウスピースを作製して数ヶ月(基本的には半年ほど)使った後、「本当にAHIが下がったかどうか」を再度簡易検査などで確認することが非常に重要です。

【改めて】
歯科医師としての視点:なぜ「歯科」でいびきを診るのか
いびきの原因の多くは、物理的な「構造」にあります。
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下顎の後退: 顎が小さい、あるいは後ろに下がっていると、舌根が沈下しやすくなります。
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歯列不正: 狭窄歯列弓(歯並びの幅が狭い)は、舌の居場所を奪い、結果として気道を塞ぎます。
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咬合高径の変化: 噛み合わせが低くなると、気道周囲の軟組織が弛みやすくなります。
これらは、歯科的な介入(マウスピース、矯正治療、噛み合わせの再構成)によって劇的に改善できる可能性があります。
これらから今後は医科からだけでなく、歯科の立場からいびき、睡眠時無呼吸症候群のリスクをチェックして医科への紹介をしていくことも重要になってきます。
いびきの相談や睡眠の相談も、かかりつけの歯科医院で定期メインテナンスをしている方は
是非気軽に相談していただけると幸いです。
【具体的事例など】
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、単なる「睡眠不足」に留まらず、時には社会的信用を失う大きな事故や、命に関わる疾患に直結します。
具体的な実例やデータを挙げながら、その深刻さを紐解いていきましょう。
1. 社会を震撼させた「重大事故」の例
SASによる日中の強い眠気は、しばしば大きな交通・産業事故の原因となります。
山陽新幹線 運転士の居眠り(2003年)
日本でSASが広く認知されるきっかけとなった、最も有名な事例です。
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状況: 時速270kmで走行中の新幹線で、運転士が約8分間、約26kmにわたって意識を消失(居眠り)。
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結果: 自動列車制御装置(ATC)が作動し、岡山駅で緊急停車したため惨事は免れましたが、後の検査で運転士は重度のSAS(AHI 75)であったことが判明しました。
関越自動車道 高速バス居眠り運転事故(2012年)
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状況: 乗客7名が死亡、38名が重軽傷を負った悲惨な事故です。
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背景: 直接の原因は運転者の過労とされてきましたが、その後の調査でプロのドライバーにおけるSASのスクリーニング検査の重要性が改めて叫ばれることとなりました。
宇宙船やタンカーの事故
海外では、スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故や、エクソン・バルディーズ号の原油流出事故においても、関係者の睡眠不足やSASが判断ミスに影響した可能性が指摘されています。
2. 命に直結する「合併症」の例
SASは、交感神経を過度に緊張させ、血管にダメージを与え続けるため、多くの有名人もこの病が関連する合併症で命を落としています。
レジー・ホワイト氏(元NFLスター選手)
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経緯: 43歳という若さで、睡眠中に急死。
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死因: 解剖の結果、主死因は心臓疾患でしたが、重度のSASが心不全を誘発した決定的な要因であると結論付けられました。
キャリー・フィッシャー氏(女優:スター・ウォーズ レイア姫役)
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経緯: 2016年に心臓発作で急逝。
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背景: 死後の調査で、睡眠時無呼吸症候群が心疾患の悪化に寄与していたことが報告されました。
3. 数値で見る「恐ろしい健康リスク」
SASを放置した場合、健康な人と比較して以下の疾患にかかるリスクが劇的に上昇します。
| 疾患名 | 発症リスク(健康な人との比較) |
| 高血圧 | 約2倍 |
| 冠動脈疾患(心筋梗塞など) | 約3倍 |
| 脳卒中・脳梗塞 | 約4倍 |
| 糖尿病 | 約2〜3倍 |
「サイレント・キラー」としての側面
夜間に呼吸が止まると、体は窒息の危機を感じて心拍数を上げ、血圧を急上昇させます。これが一晩に何十回、何百回と繰り返されることで、心臓や血管がボロボロになっていくのです。
4. メンタルヘルス・心理面への影響
SASは身体だけでなく、心にも大きな影響を与えます。
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うつ状態: 慢性的な睡眠分断により、脳の機能が低下し、意欲の減退や抑うつ症状が出やすくなります。
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性格の変化: 常に眠気と闘っているため、イライラしやすくなり、周囲との人間関係に支障をきたす例も少なくありません。
これらの事例からわかるのは、SASの治療は「質の良い睡眠をとるため」だけでなく、「突然の死や社会的な破滅を防ぐためのリスクマネジメント」であるということです。
【 認知症発症との関係】
最新のメタ解析や大規模コホート研究(2025年発表含む)によると、SAS患者の認知症リスクは以下のように報告されています。
| 認知症の種類 | 発症リスク(健康な人との比較) |
| 全般的な認知症 | 約1.4倍 〜 1.7倍 |
| アルツハイマー型認知症 | 約1.5倍 〜 2.4倍 |
| 血管性認知症 | 約1.3倍 〜 1.4倍 |
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注目すべき点: 2025年にデンマークで行われた約6万人規模の調査では、「肥満がないSAS患者」であっても、認知症リスクが17%上昇することが示されました。つまり、太っていないからといって安心はできないということです。
なぜSASが認知症を引き起こすのか?(脳の掃除システム)
最近の研究で最も注目されているのが、脳の老廃物排出システムである「グリンファティック系(Glymphatic System)」への悪影響です。
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アミロイドβの蓄積: 通常、深い睡眠中に脳内の老廃物(アミロイドβやタウタンパク質)が洗い流されます。SASによる「睡眠の分断」と「酸素不足」は、この掃除を妨げ、ゴミを脳内に沈着させます。
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脳の萎縮: 慢性的な低酸素状態(間欠的低酸素)により、記憶を司る「海馬」などの神経細胞がダメージを受け、脳の萎縮が加速します。
「治療によってリスクがリセットされる」という希望
ここが最も重要な「最新の知見」です。2025年の研究(Thorax誌など)では、早期に適切な治療(CPAPなど)を行えば、認知症リスクを健康な人と同等レベルまで下げられる可能性が示唆されています。
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治療の効果: CPAPを12ヶ月継続した群では、軽度認知障害(MCI)の状態であっても、認知機能の低下が有意に抑制されたというデータがあります。
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歯科の役割: 中等症までのSASであれば、歯科で作製するマウスピースでも気道を確保し、睡眠の質を上げることで、脳の「夜間の掃除」を助けることができます。
【まとめ:いびきは「放置してはいけない」】
いびきは本人に自覚がないことが多いですが、パートナーからの指摘は「命を救うアドバイス」と捉えるべきです。特に、朝起きた時に口が渇いている、熟睡感がないといった自覚症状がある場合は、早急な対応が必要です。
歯科医師として: 「歯を守ることは、良質な睡眠を守り、将来の認知症を防ぐことに直結する」
昔は太った人や喉周りの脂肪が多い人、男性に多いと言われていましたが
現在は女性の方もいますし、痩せている人も多く発症しています。
身体の衰え、筋肉の問題で40歳以上の方にはリスクが上がってくることがわかっています。
これからは早期に発見し、早期の検査治療や、口腔機能とも関係する口腔筋のトレーニングで改善することで
健康寿命を延ばしてWell-beingに貢献できると信じています。
まずはかかりつけの医科や歯科での相談をお勧めします
世田谷区上野毛の口から全身の健康をみる
【健康は健口から】
世田谷区上野毛のかかりつけ歯科
川田デンタルクリニック
