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子どもの口腔機能発達不全症とは

【子どもの口腔機能発達不全症】とは

 

口腔機能とは、お口の機能のことで

口周りの筋肉、舌などを含めた

食べるや飲み込む、話すなどの機能のことで

その機能が正常に発達していないことを

口腔機能発達不全症と言います。

 

似た言葉では

口腔機能低下症というのもありますが

これは高齢者の

食べる、飲み込み、むせ、話すなどの機能が

衰えて、低下していることを言います。

 

どちらも最近、注目されていて

歯科医院で検査することができます。

 

検査をして

口腔機能発達不全症、口腔機能低下症と診断されると

改善するためにトレーニングや

口の中に虫歯や歯周病、歯の欠損などが問題であれば

治療をして改善していく必要があります。

 

しかし、高齢の場合で筋肉の衰えや

認知症があると改善が難しい場合や

子どもの発達不全症も、発見した年齢が遅ければ

正常に戻るには難しかったり、毎日の悪習慣で

改善に長期間かかることもあります。

 

それ以外にも

低下症や発達不全症であることが

本人や親御さんがわからなかったり、気づけない

歯科医院でもなかなか発見されないこともあります。

 

今回は

【子どもの口腔機能発達不全症】について書いていきます。

 

 

まず口腔機能発達不全症とは

18歳未満のお子さんで、特別な障害がないのに

●食べこぼしをする

●偏食がある

●話し始めるのが遅い

●話し言葉が舌足らず

●話し言葉が聞き取れない

●発音がおかしい

●くちゃくちゃ食べている

●丸のみや、ちゃんと噛んでいない

●早食い、食べるのが遅い

●口が開いている(ポカン口)

●口呼吸

●いびき、歯ぎしり

●生え変わりが遅い

●指しゃぶりや爪噛みをしている

●飲み込む時に舌を前に出す

などの症状があることで発見できることがあります。

 

気になる症状がある場合は

まずは歯科医院で相談してください。

 

このような口腔機能の発達不全があることで

色々な問題が将来的にも発生してきます。

 

例えば

口がポカンと開いてしまっていると

口が乾燥して汚れや着色がつきやすくなり

虫歯になるリスクが上がったり

歯周病や歯肉炎になって口臭が発生したり

口が開いて、口周りの筋肉が弱いと前歯が出てきて

出っ歯になったり歯並びがガタガタに。

 

また

舌が出てきてしまうことで

歯が押されて出っ歯になったり

顎の成長の関係で顔が面長になったり

舌が正常に動かすことができず

食事がちゃんとできず丸飲みになったり

話し言葉もしっかり発音できなくなります。

 

他には

しっかり発育、発達できていないと

「さかな」が「しゃかな」

「ラッパ」が「あっぱ」

など、ちゃんと発音ができないこともあります

 

これは子どもの時の話ではなく

口が開いてる癖、舌が出る癖

飲み込み方、話し言葉、歯並びなど

大人になってもそのままです。

 

歯並びは大人になっても矯正で改善することは可能ですが

お口ポカンや舌を出すクセ

爪を噛む癖、異常嚥下が残っていると

せっかく歯並びを治しても

また歯は動いて悪化し

ガタガタになっていきます。

 

食べる癖、飲み込む癖は

24時間何度も繰り返しているので

悪化する原因になります。

 

矯正する場合は

それらの悪いクセも改善しないといけませんが

大人になってしまうとなかなか治りません。

周りでペッチャペチャ食べる人や

舌ったらずの話し方の人はいませんか?

 

介護の現場では

丸飲みや、口の中に食量を多く放り込んでしまう方の改善は難しく

誤嚥性肺炎や窒息のリスクが高くなってしまいますが

小さいとき、もしくは大人の時の癖なので、なおることがないので

高齢になった時に苦労をする可能性があります。

 

 

ぜひ子どものうちに

親御さんが気づいてあげて

大人になる前に改善することを推奨します。

 

改善するメリットとして他に

口臭の改善や姿勢の改善

口が閉じることで歯並び、虫歯、歯周病の予防

そして口呼吸ができると

酸素の取り込み量が増え

記憶力の向上、精神の安定など

「口」周りの改善で

心身の健康に良いことが起こります。

 

お子さんの集中力が足りないことや

風邪をひきやすい

朝の機嫌が悪い

すぐに怒ったり、感情の起伏がある

などに良い影響を起こせるかもしれません。

 

子どもは自分で訴えることが難しいため

周りの人が気づいてあげる必要があります

成長期の大事な時期の

口腔機能、鼻呼吸を助けてあげてください。

 

 

【検査について】

口腔機能発達不全症の検査は

全部で17項目あり

大きく分けると

食べる機能、飲み込む機能、食行動

構音(発音)機能、栄養状態、口腔内症状

の検査があります

 

そのうち

食べる機能を含む

3項目で基準値以下もしくは異常があれば

口腔機能発達不全症と診断されます。

 

すでに気になる症状がある場合

3項目なので、口腔機能発達不全症に引っかかる可能性が高く

本人や親御さんが気づいていなくても

発達不全と診断される可能性のお子さんは

比較的多く存在すると思われます。

 

発見を早くするためにも

小さい頃から「かかりつけの歯科医院」をつくって

なんでも相談できる関係や

小さい頃の記録が残ることをオススメします。

 

子どもの成長、発育は待ってくれません。

日々成長していく中で

障害となってしまうことがあると

顔面、歯並び、呼吸、脳の成長

精神、勉学、成績、睡眠

あらゆるところに問題が起き

将来に影響するかもしれません。

 

まずは、かかりつけの歯科医院で

相談や検査することをオススメします。

 

 

では、発達不全症になった場合や

改善するためには

 

昔のブログにも書いていますが

トレーニングについて触れておきます。

 

一つは

「あいうべ体操」があります。

「あいう」とお口周りの筋肉を動かし

「ベー」と舌を出して、舌を鍛えます。

口周りも舌も筋肉のため

回数は10回でも良いのですが

疲れるくらいに動かすのがコツです。

そして、今日やって明日に効果があるわけではなく

少しづつ効果が出てくるので

毎日続けるられると良いです。

 

他には

舌を上の顎に押し付けて音を鳴らす

ホッピングというのもあります。

舌の位置を正しい位置にするのと

舌の筋肉を鍛える効果があります。

 

どちらも継続することに効果があるのと

定期的にチェックをして

ちゃんと行えているか

回数はできているか

ポイントを教えたり

再検査や数値チェック

モチベーションを上げたりなど

一人でやらずに、クリニックと一緒に行う必要があります。

 

他にも

舌回し、発語訓練、ガムトレなど

一人一人の症状に合わせたトレーニングがあります

気になる場合はご相談ください。

 

口腔機能発達不全症

この名前ではなかなか分かりづらいですが

少しでも困っている方たちの力になれればと思っています。

 

 

世田谷区上野毛の歯医者

川田デンタルクリニック

「健康は健口から、そして健倖へ」

虫歯、歯周病、歯並び予防する歯医者

 

 

p,s

画像の雑誌は2023年に

頼れるドクターの田園都市版に掲載された内容になります