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糖尿病と睡眠時無呼吸症候群
【11月14日は世界糖尿病デー】
糖尿病と睡眠時無呼吸症候群
2型糖尿病患者さんの4〜8割に
睡眠時無呼吸症候群の方がいると言われています
2型糖尿病の人は
全糖尿病患者中の90%以上をしめていて
糖尿病の人と
糖尿病の可能性がある人を
合わせると
1600万人以上となり
成人の5〜6人に1人が
糖尿病もしくはその予備軍であることを意味しています
そうすると
成人の約10人に1人が
睡眠時無呼吸症候群の可能性があることになります
睡眠時無呼吸症候群
SAS
sleep apnea syndrome
寝ている間に一時的に呼吸が弱くなったり
止まったりすることで
全身が酸素不足になる病気
SASの大半は
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
というタイプで
主に肥満が原因になって引き起こされます
体重増加で
喉の周りに皮下脂肪がつき
寝ている間に
喉の筋肉が緩むことで
空気の通り道が狭くなったり、
ひどい場合には完全にふさがってしまう
そして呼吸がうまくできないことで
寝ている間に酸素不足となり
熟睡できないだけでなく
血圧が高くなるなど
体に様々な悪影響を及ぼします
しかし
日本人は太っていなくても
SASになりやすいと言われ
原因として
顎が小さい
顎が引っ込んでいる
など骨格的問題により
SASの人の
約3割は肥満ではありません
SASの人は
寝ている間に酸素不足が
続くため
体にストレスがかかり
血糖値を下げるホルモンである
インスリンが効きにくくなります
このためSAS患者さんでは
血糖値が高くなりやすい
さらにSASは
糖尿病の合併症である
網膜症、腎症、神経障害、
脳梗塞、心筋梗塞などを
悪化させる可能性が
指摘されています
【SASを疑う症状】として
日中の眠気
いびき
日中の疲労感
早朝の頭痛
夜間頻尿
などが挙げられ
リスクとして
50歳以上
BMIが35以上
の方も注意です
何かしらの症状がある方は
まずは耳鼻咽喉科もしくは睡眠外来などの
専門機関で簡易睡眠検査
を受ける必要があります
簡易睡眠検査は
自宅で検査機器をつけて
一晩寝てもらう検査です
精密に検査する場合は
病院に1泊して専用の機器をつけて
より細かいデータをとる
場合もあります
SASの治療では
中等度以上の方は
シーパップという機械で
鼻から空気を送り込む装置を
使うことが一般的です
しかし、患者さんの中には
シーパップを着けると
不快で眠れない
外してしまう
などの理由から継続して
使用ができない患者さんもいます
そのような場合
睡眠時無呼吸症候群治療用マウスピースを
作ることもあり
マウスピースは歯科医院で作成する
必要があります
また
SASの軽度の方や
旅行などでシーパップを使うことができない
患者さんにもSAS治療用マウスピースが
適用になることもあります
ざっくりではありますが
SASが糖尿病患者さんの
血糖上昇だけでなく
合併症の悪化に関係していて
睡眠時無呼吸症候群の治療により
これらが改善する可能性があること
を記述しました
気になること
心配なことがある場合は
かかりつけのドクターもしくは
かかりつけの歯医者さんに
相談されることを
お勧めします!!!
口から全身の健康を☆
未来の健康を創る歯医者
電話03-3701-0550